📝 この記事の要点

  • 実績公開・上場グループ運営という透明性の高さは4社中No.1
  • ただし利回り効率(資金効率)は4社中もっとも控えめ
  • 中途解約は原則不可、会員ランク制度あり(最大0.25%の現金プレゼント)

基本データ

項目 内容
運営会社 クリアル株式会社(東証グロース市場上場グループ)
分析対象件数 145件
平均想定利回り 4.63%
平均運用期間 19.3ヶ月
利益原資の構造 非公開(CREALはインカム/キャピタルの分類・内訳比率のいずれも開示していません)
最低投資額 1万円〜

データの限界に関する重要な注記: CREALは145件全件について、利益原資が「純粋インカム型」「ハイブリッド型」「純粋キャピタル型」のどれに当たるかを一切開示していません(開示されているのは「優先劣後構造の有無」という別の真偽フラグのみ)。そのため当メディアでは、この構造タイプという軸でのCREALの分析は行わず、後述の通り別の軸(ファンド名から判定できる物件用途)で代替しています。

はじめる前に確認したいポイント

項目 内容
中途解約・換金 原則不可(契約成立日から8日以内はクーリング・オフにより違約金なしで解除可能)
出金口座 取引専用口座は楽天銀行。出金は任意の銀行口座へ振込可(出金手数料は楽天銀行宛105円、他行宛150〜229円)
募集方式 先着方式が中心(人気ファンドは募集開始直後に埋まることがあるため要注意)
会員ランク制度 あり(レギュラー〜ブラックの6段階、累計運用資産残高で自動判定。ランクに応じ投資額の0〜0.25%相当の現金プレゼント、最上位ブラックは優先投資チケットも付与)

会員ランク制度は、CREALが他3社と比べて明確に持つ独自の優遇制度です。ただし現金プレゼント・優先投資チケットの原資はランクが上がるほど有利になる設計のため、まとまった資金を長期的に1社に集中させる場合に効果が出る制度である点は理解しておくとよいと思います。

実績公開という強み

4社の中で、償還実績を件数付きの機械可読な形で公式に公開しているのはCREALのみでした(2026年調査時点)。公式ページによれば、累計調達額1,061億円・組成143件のうち120件が償還済み、元本割れ実績はゼロと公開されています。

さらに個別ファンドの詳細ページを調査したところ、償還済み120件のうち92件(77%)が想定運用期間より早期に償還され、28件(23%)が予定通り、遅延(想定より長引いた案件)は120件中0件でした。

一方で、配当(インカムゲイン)・キャピタルゲインが計画比でどうだったか(上振れ・下振れ)という「実績値」は、一覧ページ・個別ファンド詳細ページのいずれにも開示が見当たりませんでした。開示されているのは「想定利回り」の内訳のみで、確定実績値の記載はありません。この点は「データなし」として正直に記載します。

リスク構造の分析:資金効率は控えめ、安定性は高い

利回りの高さと運用期間の短さから算出する「資金効率」の観点では、CREALは4社の中で最も控えめな水準にとどまります(平均利回り4.63%・平均運用期間19.3ヶ月という組み合わせは、他3社と比べて利回りが低く期間が長い)。

CREALは利益原資の構造(インカム/ハイブリッド/キャピタル型)を開示していないため、この軸での分析はできません。代わりに、ファンド名から判定できる物件用途(アセットタイプ)で見てみます。

CREALの利回り×運用期間分布(アセットタイプ別・n=145) CREAL 145件の利回り×運用期間分布。色はファンド名から判定した物件用途を示す。CREALのファンド名は「CREAL北品川」のような立地・ブランド名主体の命名が多く、145件中79件(54%)が用途判定不可(分類不能)だった点に留意してください。

用途が判定できた66件(46%)のうち、レジデンス(低リスク区分)34件・オフィス/商業(中リスク区分)16件・ホテル(高リスク区分)13件・土地/開発(超高リスク区分)はわずか3件でした。判定できた範囲では、高リスク区分とされる土地/開発案件の比率が低く、レジデンス・オフィスといった比較的安定した用途が中心である傾向が見えますが、半数以上が判定不能である以上、この傾向を全体の結論として断定はできません。

他3社との位置付け

CREALは平均利回り・平均運用期間のいずれの軸でも「効率よりも安定」側に位置します。TECROWD(平均利回り9.25%・19.3ヶ月)やCOZUCHI(7.58%・12.4ヶ月)と比べると、表面的な数字だけでは見劣りしますが、実績公開の有無という軸では4社中唯一のポジションにあります。

この社のデータが参考になりやすい投資家像

  • 表面利回りよりも、償還実績の裏付けや情報開示の透明性を重視したい人
  • 運営会社の財務的な信用力(上場有無)を判断材料にしたい人
  • 短期の高利回り案件より、腰を据えた中期運用を志向する人

まとめ

CREALは、上場グループによる運営・実績の機械可読な公開という透明性の高さが際立つ一方、表面的な利回り効率では他社に見劣りする場面が多いプラットフォームです。「高い利回りより、実績の裏付けがある手堅さを重視したい」という投資家にとって参考になるデータですが、これは当メディアの独自分析であり、投資の推奨を意味するものではありません。