📝 この記事の要点

  • 平均値だけ見ると効率が高そうだが、少数の外れ値に引っ張られている
  • 4社で唯一、手数料を払えば運用期間中でも中途換金できる
  • 会員ランク制度は確認できず

基本データ

項目 内容
運営会社 LAETOLI株式会社(非上場)
分析対象件数 146件
平均想定利回り 7.58%
平均運用期間 12.4ヶ月
最低投資額 1万円〜

はじめる前に確認したいポイント

項目 内容
中途解約・換金 条件付きで可能(4社の中で唯一、中途換金制度がある。短期運用型ファンドは出資元本の3.3〜5.5%の換金手数料、中期運用型ファンドは無料)
出金口座 入金は銀行振込・デポジット口座・クイック入金の3方式(デポジット口座・クイック入金は振込手数料なし)。出金は月1回まで無料、2回目以降は一律330円
募集方式 先着方式が中心
会員ランク制度 特になし(調査時点で確認できる制度は見当たらず)

CREAL・TECROWD・OwnersBookはいずれも原則中途解約不可(クーリングオフ期間を除く)なのに対し、COZUCHIは手数料を払えば運用期間中でも換金できるという、流動性の面で明確な違いがあります。満期までロックされることに抵抗がある人にとっては、この制度の有無自体が重要な判断材料になります。

「平均値」と「中央値」で結論が変わるプラットフォーム

COZUCHIは、分析対象4社の中でも特に平均値と中央値の乖離が大きいプラットフォームです。当メディアの分析(利益原資の構造・上場有無を加味したリスク調整後の資金効率指標)では、平均値ベースでは4社中トップの水準になりますが、中央値ベースでは4社中で下位に位置します。

これは、「相模原 リニア開発プロジェクト」(想定利回り59.5%・運用期間1ヶ月)のような、少数の超短期・高利回り案件(EXITファンドと呼ばれる短期案件)が平均値を強く押し上げているためです。大多数の案件はこうした極端な数値ではなく、平均値だけを見て「COZUCHIは効率が良い」と判断するのは早計です。中央値で見た場合、4社中で突出した結果にはなりませんでした。

実績公開の状況

調査時点(2026年)で確認した範囲では、COZUCHIは個別案件について「運用終了のお知らせ」を単発のニュース記事として公開していますが、CREALのような件数付きの集計ページは見当たりませんでした。実績が劣ることを意味するものではなく、単に同じ形式での開示が確認できなかった、というデータの限界として記載します。

COZUCHIの資金効率×構造タイプ分布(n=146) COZUCHI 146件の資金効率スコア(縦軸・対数)×構造タイプ(横軸)分布。上部に外れ値となる短期高利回り案件が点在する。

上図でも、大多数の案件は中央付近に固まっている一方、ごく少数の案件がグラフ上部に離れて位置しているのが確認できます。この少数の外れ値が平均値を押し上げている構図が視覚的にも分かります。

COZUCHIの利回り×運用期間分布(アセットタイプ別・n=146) COZUCHI 146件の利回り×運用期間分布。色はファンド名から判定した物件用途を示す(4社共通フォーマット)。分類不能は12件(8%)。

用途が判定できた134件(92%)のうち、85件(分類できた案件の63%、全体の58%)が「超高リスク(土地・開発)」区分でした。他社と比べても土地・開発案件の比率が高く、前述の「少数の超短期高利回り案件」の多くも、この区分に該当します。

他3社との位置付け

平均利回り7.58%・平均運用期間12.4ヶ月は、4社の中では中間的な水準です。ただし前述の通り、平均値だけを見た印象と、大多数の案件の実態(中央値)にはギャップがあり、この点は4社の中でもっとも顕著でした。CREALのような単一構造への集中とも、OwnersBookのような貸付型の分散とも異なり、案件ごとのばらつきが大きいのがCOZUCHIの特徴です。

この社のデータが参考になりやすい投資家像

  • 平均値の見かけに惑わされず、個別案件ごとに利回り・期間・構造タイプを確認できる人
  • 短期の高利回り案件(EXITファンド等)の性質を理解した上で参加を検討したい人
  • 幅広い利回りレンジの中から、自分のリスク許容度に合う案件を選別したい人

まとめ

COZUCHIは案件ごとの利回りレンジが広く、短期の高利回り案件が平均値を押し上げる傾向があります。比較検討する際は、平均値だけでなく中央値や個別案件の運用期間・利益原資の構造も合わせて確認することを推奨します。これは当メディアの独自分析であり、投資の推奨を意味するものではありません。